健康食品を一番利用される(買っている)のはどの年代の方かご存知ですか?
これらを知ることは健康食品を設計する際に、どういう方に販売するかをイメージする上でとても重要な情報になります。
前回に引き続き、調査会社の株式会社インテ―ジの、調査データを引用させていただきます。
(参照:生活者起点での健康食品・サプリメント市場 実態 〜インテージ 健康食品・サプリメント市場実態把握レポートより〜)
統計によると、健康食品の利用者で最も多いのは、60代女性の528.6万人です。
次いで、40代女性の507.8万人、40代男性の462.1万人となります。
世代性別 | 人数(万人) | |
---|---|---|
1 | 60代女性 | 528.6 |
2 | 40代女性 | 507.8 |
3 | 40代男性 | 462.1 |
これらの結果は、人口が多いことと健康に興味が増すご年代だからだと考えられます。
次に一人当たりの年間購入金額を見てみましょう。
最も高いのはやはり、60代女性の44,177円で、次いで、70代女性の43,008円、70代男性40,082円となりました。
世代性別 | 購入金額(円)/年間 | |
---|---|---|
1 | 60代女性 | 44,177 |
2 | 70代女性 | 43,008 |
3 | 70代男性 | 40,082 |
やはり健康に不安がある。
あるいは興味がある年代の方がより多くの金額を使われているのがわかりますね。
このように利用者層のパイを把握しておくというのは、販売する顧客を絞る意味でも必要なデータです。
利用者層の多い60代以上のシニア世代を狙うのか。
それとも競合を避けてニッチを狙うのか。
どのような層を顧客にするかのターゲティングが明確にできればどのような切り口で商品を設計するのかも見えてきます。
また、一人あたりの購入金額を知っていると顧客のライフタイムバリュー(顧客生涯価値)が見えてきます。
先述したデータから見ますと、70代以上は男女共に年間一人当たり平均で4万円以上購入してくれている。
そうすると、どれだけの広告費用などの経費をかければ、何年目でペイするなどの概算が立つことになります。
損益分岐点がわかるので、予算が立てやすいですね。
もちろん、このデータだけを鵜呑みにするのではなく、どのような販路でどういった商品を購入しているのかを知っておくことも戦略を立てる上で重要です。
また、70代以上は購入金額も高いけれど、若い世代のように新しい商品に切り替えにくいという傾向も忘れてはいけません。
恐らく長年決まった商品を愛用されているので、余程のことがない限りは替えてはくれないでしょう。
今回使用したような、調査会社のオープン情報で大枠を捉えておくこともおすすめですが、もっと深く、その年代のリアルタイムでの傾向や特徴を知ろうとするとなると、商品開発を生業としている現場の専門家に聞くことが一番の近道にもなります。
弊社はスタートアップ(初めて)のお客様でも市場の動向を踏まえたオリジナリティのある商品企画をご提案しております。
ご興味がございましたら、お見積りは無料ですので、お気軽に
お問い合わせください。
今回のまとめ
商品開発において顧客を絞ることができるので
販売戦略を立てる根拠となり、実行における自信になる。
そのためにも専門家に尋ねるのが一番の近道になる。
次回は、どういった商品が売れているのかについて
ご紹介しながら考察していきたいと思います。