前回は健康食品業界が急成長した1990年代前半をご紹介しました。
今回は健康食品業界が更なるビッグウェーブに乗った90年代後半をお届けします。
どうぞ最後までお付き合いください。
インターネットの波に乗る。
1996年(平成8年)、Yahoo! JAPANがサービスを開始します。
国内初のポータルサイトとして日本国民にインターネットを身近な存在にしました。
まさにヤフーを玄関(ポータル)にネットサーフィンが多くの家庭で行われたのです。
翌97年、楽天市場が開設され、e-コマース(インターネットショッピング)が本格的に始動しました。
顔の見えないインターネットでは物が売れないという「固定観念」は瞬時にして杞憂と化します。
それまで新聞広告やチラシ、テレビ・ラジオショッピングなどのメディアで宣伝し、コールセンターやFAX、郵送で受注していたシステムがインターネットの出現で利用者と直接やり取りができるようになり、単品通販に無類の相性を誇る健康食品業界は、ビッグウェーブどころか、まるでジェット噴射したロケットの様に急激なカーブを描いて舞い上がりました。
従来の電話勧誘や郵送していたDM(ダイレクトメール)もメールマガジンという形で大幅にコストを削減することにも成功します。
まさに販売システムにおける「神風」が吹いたのです。
規制緩和という神風
楽天市場がサービスを開始した同じ年から、厚生省におけるこれまた神風的な追い風となる規制緩和が行われました。
それは、医薬品における「ビタミン・ミネラル」や「ハーブ」の剤型規制を段階的に緩和し、ビタミンやミネラル、ハーブの一部を医薬品成分から除外し、健康食品でも錠剤・カプセルを使用することが実質的に許可されたことです。
それまでの健康食品は、医薬品と混同しないように丸型の打錠(タブレット)やハードカプセルは健康食品には使用できなかったため、三角錠や星型、ハート型などの錠剤を特別なラインを組んで製造していました。
これは1994年から米国政府が日本政府に対して、規制緩和、行政改革、及び競争政策に関する要望を受ける形で行われたものでした。
要するに、米国のサプリメントを輸入する際に「薬事法」によって規制されるところを日本でも流通できるように求めた外圧だったのです。
しかしながら、この規制緩和は国内メーカーの新規参入に追い風になります。
コンビニ販売で日常に浸透する
さらに、1996年より開始された『発掘!あるある大事典』で取り上げられた「フレンチパラドックス」が大反響を呼び、それまで白ワインの消費が多かった日本国内で赤ワイン、ポリフェノールブームが巻き起こりました。
そして、1999年(平成12年)に、セブンイレブンでファンケルのサプリメントを取扱開始し、コンビニエンスストアにも健康食品が並び、日常品として認知されることとなりました。
健康食品は以前のように高価なものではなく、パンやお菓子を買うのと同じくらい買いやすい商品となったのです。
こうしてあらゆる要素を追い風に健康食品業界は大きく飛躍したのです。
今回のまとめ
参照:
ヤフー株式会社【ヤフーの歴史】
楽天株式会社【楽天の歴史】
内閣府【市場開放問題苦情処理推進会議第5回報告書(平成10年3月17日)】
FANCL 会社情報【沿革】
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最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお付き合いいただけると幸甚です。
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